注文住宅・建築のご相談

藤沢・湘南で「ほしい暮らし」を実現

納得のいく注文住宅を建てるためにはどうすればいいのか。
なぜ、不動産会社である当社が注文建築・住宅を語るのか。一般的な不動産会社と当社はどう違うのか。
不動産鑑定士にして、自他共に認める住宅オタクが、中立的な立場から心を込めて書き上げました。

少し分量がありますので、お時間のある際に、ご覧いただけますと幸いです。
注文住宅・建築をご検討の方は、まず初めに「不動産購入の基本」が書かれている不動産購入サポートページもぜひご覧ください。代表者の経歴や資格などのプロフィールについては、代表紹介ページに記載しております。

家を建てる本当の理由

なぜ、家を建てるのか?

それは、家族皆で楽しく幸せに、安心して住める場所が欲しい。これに尽きるのではないでしょうか。
単身の方にとっても、自分自身の城を持つことは、人生の質を高めることができます。
広い家、おしゃれな家・・・幸せの形は人それぞれ、個性があります。
そこで、注文建築においては、「一人ひとりにあった答え」を導き出すことが大切です。

とはいえ、すべてを感覚に任せていては、お客様にとっても、社会的にも、不合理なものが出来上がってしまいます。
料理ならレシピ本、組み立て家具なら説明書を参考に作業を進めるはずです。
このページでは、注文住宅で迷わないためのコンパスを示します。

注文住宅は想像以上にシンドイ

まず始めに、共有しておきたい事実として、実は、注文住宅を建てるという行為は、心身を削るほど過酷です。
検討事項がとても多いため、真面目なお客様ほど悩み、途中で投げ出したくなる瞬間が訪れます。
ですから、もし建てる動機の中心が「知人に誇りたい」「SNSで見栄えを良くしたい」といった他者の視線にあるのなら少しだけ立ち止まってみてください。途中で「辛い」と感じてほしくないからです。

建売住宅に比べ、注文住宅は、コスト、時間、労力、そして精神的な疲労が、数倍から数十倍にのぼります。
注文住宅は、数ある不動産購入の選択肢の一つに過ぎません。
オーソドックスな間取り、標準的な住宅が好みの方は、建売住宅や中古住宅も有力な候補になります。

三大要素「性能」「価格」「デザイン」

注文住宅には「性能」「価格」「デザイン」という三大要素がありますが、これらを両立させるのは困難です。
地元工務店が建てる家よりも、テレビで見る大手ハウスメーカーの家が性能的に劣っていることは日常茶飯事。
大手ハウスメーカーならではの重厚感があるデザインで、性能にも目を向けると、価格が非常に高価となります。

デザインにこだわりたい。高性能な家がいい。予算は気にしない。どの方向性も間違っていません。
納得のいく家を建てましょう。
迷ったときは、以下の優先順位がおすすめです。

  1. 安全性や快適性などの「性能」
  2. 「価格」
  3. 外装や内装などの「デザイン」

家を想造するのではなく、暮らしを想像する

今の時代、Youtube,Instagram,XなどのSNSを開けば、きらびやかな建築事例が溢れています。
建築雑誌やカタログを手にせずとも色々な事例に触れられることは、便利になった一方で、実は、罠にもなっています。

昨今、打ち合わせ中に「こんな感じにしたい」とスマホを見せてくださる方が増えました。
カタログや施工例を開いてイメージを見せてくれるなら、製品を特定したり、方向性を伝える手段として合理的です。
しかし、すべて「この写真と同じ作りがいい」とそのまま形にしようとするのは、いわば他人の幸せの原型に、自分たちの暮らしを無理やり合わせるようなものです。

プロトタイプ(原型)をなぞるだけでは、完成した瞬間に「イメージ通りだけど、どこか自分たちの家という実感が湧かない」という寂しさが生まれてしまいます。
「どんな家を作りたいか」ではなく「どんな暮らしをしたいのか」を想像してみましょう。

家は「哺乳類の巣」である

見栄の産物と言われるだだっ広いリビング。
スイッチ・コンセント類や照明を徹底的に排除したノイズのない家。
床に傷がついたら、壁紙が汚れたら、その度に床や壁を一面貼り替えるのでしょうか。
新築時が最高潮で、その後はノイズが増えていく。
ノイズを増やさないためには、傷をつけないように慎重に暮らすしかありません。

家は、人間が唯一「帰る」場所です。
仕事から、学校から、旅先から、心身を緩めるために戻る場所。
家には「帰らない」という選択肢がありません。
一日の疲れを癒し、自分自身を取り戻す、本当にリラックスできる場所でなければならないのです。
住宅インフルエンサーが発信する生活感のない美学に縛られずに、「本物の安らぎ」を考えてみませんか?

注文住宅の基本的なこと

サイズ感

基本は「小さく、シンプルに」と考えましょう。
「広い家がいい」というお気持ちは痛いほど分かりますが、豊かな暮らしの基本は、適切な維持管理です。
住宅のコストは、大きく分けて、新築時の建築費用と維持管理費用の二つで構成されています。

建築工事費は、いわゆる坪単価〇〇万円という形で比較されることが多いようです。
実際、多くのメーカーでは、一坪当たりの建築費が100万円以上となることが一般的で、30坪と32坪の家では、その時点で200万円以上も差が生じます。
そして、広い家は、使用頻度の少ない場所から朽ちていき、将来の維持管理費用(リフォーム)も膨大になります。
維持管理費用が高くなると、それだけ家計を圧迫しますし、お金が足りずに修繕ができなくなるリスクも広がります。
細かい話でいえば、家が大きければ空間面積(気積)も大きく、エアコンや照明などの光熱費も高くつくのです。

部屋が広く、気積が大きい場合、室温を快適に保つことが困難です。
スーパーやレストランなどに行くと、大きな業務用の天井エアコンが何台も稼働していますよね。
それでも入口付近は寒かったり、エアコン付近は乾燥したり、温熱環境にムラができてしまっている。
実は、「広い家=居心地が良い」という式は、そもそも成り立っていないのです。

実家が一軒家の方は、実家を思い出してみるといいでしょう。
家はとても大きいのに、こたつやストーブが居間にしか無いので、冬場は肩を寄せて過ごしていませんでしたか?
扉をあけて洗面所やトイレに行くと極寒で、一秒でも早く居間に戻りたかったはずです。

家は洋服と同じ。超高級素材のスーツでも、サイズがダボダボなら着心地は最悪です。
自分たちのサイズにあった、ちょうどいい家を作りましょう。

間取りと性能

知名度とデザインがウリで、構造はボロボロ、断熱はスカスカ。
これでは、外ではブランド服を身に着けて、家では毎日カップ麺と同じかもしれません。
目に見えない部分にこそ、コストと情熱をかけましょう。

間取りも「シンプル」が基本です。
構造的にシンプルで頑丈な作りを目指し、細かい収納などをしっかりと作りこみます。
これにより、耐震性と使いやすさ・快適性を両立することができます。
地震があったときに崩れない、住まう人の命を守る、耐震性能はとても重要なものです。

間取りの要望で圧倒的に多いのが「吹き抜け」です。
ほしい理由は「なんとなく開放感がありそうだから」という回答が多いです。
しかし、計画的に作りこまないと、吹き抜けは構造バランスを悪化させてしまいます。
大変魅力的ですが、自分たちにとって本当に必要か、十分検討してみましょう。

実は、開放感は、相対的なものです。
例えば、リビングを廊下より10cm高くし、逆に洗面所やトイレの天井を抑える。
設計の工夫をすることで、コストを抑えつつ、豊かな空間を生み出すことも可能です。
「天井が高い家はいい」という広告は、建築費を高めるマーケティングだったんですね。

そのほかにしっかり考えたい性能は、温熱環境です。
令和4年秋ごろに断熱等級が追加新設され、昨今注目を浴びています。
断熱性(保温力)と気密性(密閉力)に大きく分けられ、それぞれ以下のように例えることができます。

夏の場合
  • 断熱の欠如:アルミ無し布製クーラーボックス。
  • 気密の欠如:蓋が閉まらないクーラーボックス。
冬の場合
  • 断熱の欠如:羽毛が入っていないダウンジャケット。
  • 気密の欠如:ファスナーが閉まらないダウンジャケット。

断熱性と気密性が優れた住宅では、家全体の空調が可能で、各部屋の温度差を小さくすることができます。
実は、断熱性能が低い家では、冬場の浴室やトイレで「ヒートショック」のリスクが急激に高まります。
事実、家の中の温度差が原因で亡くなる方の数は、年間17,000人を超えると言われています。
耐震性だけではなく、断熱性・気密性にもしっかりと目を配りましょう。
そのほか、屋根や外壁の耐久性、メンテナンス性、省エネルギー性なども重要な要因となっています。

本当の価値

家の本当の価値とは何なのでしょうか。
答えは沢山あると思いますが、その一つとしては、30年後に「この家でよかった」と思える家であること。
人は、家に住みながら、数々のストレスを感じています。
暑い、寒い、うるさい、暗い、眩しい、景色が悪い、臭い、広い、狭い。
このようなストレスを感じている間は、快適とは言えないでしょう。
そもそも、快適とはどういう状態を指すのか。
恐らくそれは、家の存在すらも忘れてしまうほどストレスを感じない「無」の状態です。
すべてが有機的に機能することで、家という箱が唯一無二の安らぎへと昇華されるのだと思います。

そしてもう一つは、たくさんの人に愛される家。
自分たちがストレスなく暮らせたとしても、地域に愛されない家は、一代で朽ちてしまいます。
不動産は、家一つが単独で機能するものではなく、互いに持ちつ持たれつの関係なのです。
地域に愛され、我が子に愛され、そして更にその次の世代にも愛される。
たくさんの人から「この家を残したい」と思ってもらえる、そんな家を建ててほしいと思います。

住宅会社の選び方

「無料相談所」や「家づくりの学校」の正体

注文住宅の無料相談所。彼らはボランティアではありません。
提携しているハウスメーカーや工務店から多額の紹介料をもらって運営しています。
当然、提携外の優良な会社を紹介することはできません。
さらに言えば、大変失礼な書き方ですが、相談所のスタッフは専門家ではありません。
マニュアルに沿って、ハウスメーカーの候補を複数列挙、窓口につなぐ業務。
お客様の要望を掘り下げ、ほしい暮らしを一緒に実現していくことは困難です。

住宅展示場の「営業マン」は、家づくりのプロではない

実は「とりあえず展示場に行ってイメージを膨らませよう」というのも悪手です。
なぜなら、業界内では周知の事実ですが、展示場にいるのは、「アポイントがない営業マン」だからです。
何より重要な事実は、彼らは「家づくりのプロ」ではなく「家を売るプロ」だということです。
自社製品には精通していても、建築の本質については、驚くほど視野が限定されているケースが少なくありません。
「これできますか?」と聞いても、「当社ならこうなります」というマニュアル通りの回答しか返ってこないのはそのためです。

もし展示場で比較したいなら、感情論ではなく理路整然と話す担当者をメーカー毎に探してください。
「心地よい家です。皆さまからご好評です。」といった抽象的な言葉ではなく、「〇〇という性能に基づき△△となっています。」といった根拠があるかどうか。
ただ、数値や性能だけに囚われれば、それは「〇〇邸」という名がついた実験室になってしまいます。
あなたの「これからの暮らし」をどう豊かにするか、トータルで提案できるメーカー・担当者を探しましょう。
「愛想がいい。感じがいい。」これは担当者の選定基準であって、ハウスメーカーの決定基準ではありません。

ハウスメーカーの「クローズド工法」という罠

ハウスメーカー独自の工法には注意が必要です。
そのメーカーでしか直せない、いわゆる「クローズド工法」で建てると将来のリフォームや修繕は一生そのメーカーに首根っこを掴まれることになります。
特に、工場である程度の形を作ってくるユニット工法を採用するメーカーは、慎重に検討する必要があります。
本来なら10万円前後のシャッター交換に専用部品が必要という理由で100万円の見積もりが出たり、100万円前後のユニットバス交換に独自寸法かつ特殊工法が理由で300万円かかるといった独占の弊害が実際に起きています。
この事実は、営業マンも無料相談所のスタッフも、絶対に教えてくれません。
故障や交換のタイミングで、初めて気が付くのです。

「完全自由設計」という言葉の裏側

ならば、工務店なら安心か?といえば、そうとも限りません。
「完全自由設計」という何とも耳障りの良いポジティブな響き。
しかし、この言葉は、裏を返せば「お客様が指示した通りに作ります(だから、結果の責任はお客様にあります)」という宣言でもあります。
専門家としての提案を放棄し、お客様の判断にすべてを委ねてしまう。
そんな「自由という名の丸投げ」に、一生の買い物を託すリスクをぜひ知っておいてください。

提案力、技術力、性能、価格。
これらが高度に揃った工務店はごく稀であり、あったとしても着工まで2〜3年待ちは当たり前。
「自分たちにとっての、ちょうどいい会社」を、フラットな視点で見つけるのは、至難の業です。

何でも聞けるから正解が見つかる

ここまで読んでくださった皆さま、ありがとうございました。
「正直注文建築はシンドイかも」と感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

無理もありません。注文建築は、不動産購入の中でも一番大変な選択です。
そして前提の不動産知識として、土地、建物、地域など様々な要因があります。さらには不動産だけでなく、住宅ローンについても比較検討する必要があり、これらを完璧にして、たった一つの正解を導き出すことは非常に困難です。

当社は、あなたを置いてけぼりにしません。
ぼんやりしたイメージを、一つずつ「くっきり」させ、納得感を持って前に進めるまで、お付き合いいたします。また、「最短ルートで進めたい」という方には、当社がおすすめする建築の方向性をギュッと詰め込んでお伝えいたします。

  • ハウスメーカーを数社回ってみたけど、どう決めたらいいかわからず停滞している
  • 気になる土地があるけど、家づくりの全体像が掴めず、一歩踏み出せない
  • 間取りだけではなく、家の性能など総合的に比較提案してほしい

どんな些細な疑問でも構いません。
まずは、あなたの「今のお悩み」を聞かせてください。

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今検討中のプランや、気になっている土地の資料があれば、ご持参ください。
不動産鑑定士×住宅オタクの視点で、アドバイス、無料診断いたします。
ご要望に応じて、藤沢・湘南エリアでの建築実績が豊富な会社をご紹介することも可能です。

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